【楽譜紹介】ひこうき雲(フルート/クラリネットソロ)

 

こんにちは。モリスカンパニーのHiroです。
今回初めてブログを担当させていただきます。

それでは早速ですが、新譜の紹介をさせていただきます・・・

 

本日(8/9)発売となりますのは

 

 

ひこうき雲/荒井由実

▼ 楽譜はこちらから▼

・フルートソロ

・クラリネットソロ

 

今回はユーミンこと荒井由実(現:松任谷由実)のファーストアルバム「ひこうき雲」の1曲目&表題曲である「ひこうき雲」を、モリスカンパニーで人気のフルートソロ、そしてクラリネットソロの2編成にアレンジしました!

2編成の違いはごく一部を除きアレンジキーのみです。
(原曲キー:E♭、フルートアレンジキー:G、クラリネットアレンジキー:E

 

現在、絶賛公開中のスタジオジブリ、宮崎駿作品である『君たちはどう生きるかの前作にあたる『風立ちぬの主題歌として記憶されている方も多いかと思います。

父がユーミンのベストアルバムを持っていた影響で私もユーミンの曲には昔から思い入れがありますが、中でもこの曲は不思議な力を持った作品だなと常々感じています。

 

この曲が作曲された経緯については色々なサイトで取り上げられていますが、亡くなった同級生のことを歌ったものだと言われています。

 

そう言った経緯はともかく、この曲にはある種の神聖さというか...どこまでも美しく、簡単にアレンジしてはいけないような...何かがありました。

 

最初は商品として、誰もが演奏しやすいこと、かつ原曲の雰囲気を損なわないように、ということを念頭に簡単にデモを作ってみたのですが、

 

「これじゃダメだ。確かに弾きやすさ、ノリやすさはある。しかし何か違う。大切な何かが足りない...

 

と思い2度3度とアレンジをし直しました。

 

・・・

 

そこで私が出した結論は

 

そのまま採譜したものを使ってアレンジするのではなく、一旦自分の中で原曲を咀嚼したのちに、私の中から出てきたもので再構成しなければ・・・

 

つまり...

 

音の正確な再現よりも「想い」を再現すること

 

でした。

そのためにはむやみに音数を増やすのではなく、よりシンプルに、それでいてこの曲がまとっている空気感を確実に捉えることのできる音選び、ということが最重要課題でした。

これがなかなか難しく……(笑)

 

自分自身でもいろんなパターンをピアノで弾きながら試してみたのですが、その結果、この曲の意味をしっかりと噛み締めることができる、そして凝りすぎていないからこそ、一つのスタンダードナンバーとしても演奏しやすいアレンジに仕上がったのではないかと自負しております。

 

 

* * * *

 

モリスカンパニーでは最新の流行の曲でも、往年の名曲でも、どんな曲であっても、一曲一曲丁寧なアレンジをモットーとしております

 

 

皆様の心に私たちの音楽が届きますように。

 

本日もありがとうございました。

 

モリスカンパニー 

 

 

 

■モリスカンパニーの楽譜は全て、原曲を聴きこみ楽譜化してからアレンジを行なっています。

 

 

最初のデモは良くも悪くも「普通」。むしろあえて普通にしたような気がします。

 

 

前奏のオルガンのフレーズは当初左手に割り振っていました。
原曲はピアノも鳴っているので、そのままトレースするならこの方向性が正解かも?)

 

 

モリスカンパニーでは必ず複数人でアレンジ完成時にチェックを回します。アレンジした人以外の客観的な意見を取り入れることで、商品としての価値を高めています。