【楽譜紹介】愛の花(小編成吹奏楽)

 

みなさんこんにちは。 

 

今回も新譜のご紹介です!それでは早速いってみましょう♪

本日(6/1)発売となるのは……! 

 

NHK連続テレビ小説『らんまん』主題歌

愛の花/あいみょん

 楽譜はこちらから

 

大変お待たせいたしました!モリスの小編成吹奏楽 第2弾が、本日ついに発売となります!

前回に引き続き今回も朝ドラ曲ということで、現在放送中のNHK連続テレビ小説『らんまん』より、老若男女誰もが1度はどこかで耳にするであろう「愛の花」を、小編成でもバッチリ楽しめるアレンジになっています♪

 

モリスの小編成吹奏楽の強みはこの4つ

 

 

1.最低13人から演奏できる!
…各楽器1本ずつでも演奏できるようになっているので、パートに1人ずつしかいない…といった場合でも問題ナシ☆

2.最初から小編成用だからハーモニーのバランスが良い!
…少ない人数でもしっかり鳴るように音を重ねているので、無駄なく効果的に演奏することができます 。

3.無理なく演奏できるアレンジ内容!
…極端な跳躍や出しずらい音域は避ける! 難しいリズムは原曲の雰囲気を損なわない程度に簡易化! などなど演奏しやすい工夫がいっぱい!また、用意しづらい打楽器などは使っていないので、演奏ハードルが低いのもポイント。

4.出版スピードではなくアレンジの“質”で勝負!
…「とりあえず演奏できればいい」ではなく、「この曲を演奏したい!」と思ってもらえる、そんなアレンジ内容がモリスの強み!モリスにはモリスにしかできない“クオリティー”で勝負したいと思っています!

 

 モリスの小編成吹奏楽については、こちらのブログでも熱く!(笑)語っておりますので、是非ご一読いただけると嬉しいです♪

↓↓↓
2022年12月5日更新:【新譜紹介】アイラブユー(吹奏楽始めました!)

 

 

ということで本題の「愛の花」についてですが、実はこれ吹奏楽にアレンジするのがすご~~~~~く難しくて……(汗笑)
というより、あいみょんの曲が、というべきでしょうか。

なぜかというと、そもそもあいみょんらしさ、の理由って、「アコースティックギターの弾き語り」ここにあると思うんです。

ジャンジャカジャン ジャンジャカジャン yeah~~~~

このけだるい感じと、ややハスキーがかった声。


もちろん全体としてはいわゆるポップス的なアレンジがされてはいるのですが、ベースの作りとしてはこのアコギの弾き語りがメイン。
だからこそ他のアーティストとは違う、
何とも言えぬフォークっぽさ、今風に言うとエモさ、みたいな雰囲気が出ていると思うんです。
(もちろん他にも色々な理由があるのですが、一番分かりやすいところでいうとこれなのではと思います)

 

しかし、悲しきかな、そうなんです。吹奏楽にアコギはないんです。

 

吹奏楽は書いて字の如く「いてでる」楽器、つまり管楽器をメインに集めた編成。
これらの特徴として基本的に音は「鳴っている」or「鳴っていない」このどちらかしかない、というのがあります。

しかしギターなどの撥弦楽器、つまり弦を弾いて音を出す楽器は、音が鳴っている・鳴っていないの他に「響いている」という超超超魅力的な鳴り方があるのです!

 

簡単に言うと、例えばトランペットは息を入れたら音が鳴ります。
でも息を入れ終わったら音も終了。逆に言うと息を入れ続ける限りどこまでも均一に音を伸ばすことができます。
しかし音自体は息を入れ終わったら音も切れてしまうわけです。

一方ギターはポーンと弦を弾いたら、その瞬間から音が消えていくので管楽器のように音を伸ばし続けることができません。
しかし、
弦が震えている限り、指が弦から離れてしまっていても(トランペットで言うと息を入れ終わっても)、音は減衰しながらではありますが響き続けることができるのです。

 

この「音が鳴った瞬間から、響きを残しつつ消えていく」という刹那的な魅力。


これをどう吹奏楽で表現すればいいんだ…!!!

だって、どう考えたって申し訳ないけれども管楽器は刹那的ではないのです。
(とはいえ管楽器にも撥弦楽器には無い特別な魅力がたくさんあります)

 

もう本当に、本当に悩みました……
様々なパターンや楽器の組み合わせ、リズムの作り方、たくさんの試作を重ね、スタッフ同士でアイデアを出し合い、一度は「うん、(出すの)やめよう。」というところまで。だってほんとに上手くいかなくて…(苦笑)

 

しかし考えたのです。

 あいみょんの良さ、『愛の花』という曲の良さを、そのまま吹奏楽で再現しようとするのではなく、吹奏楽と掛け合わせて、新しい良さ=価値 を創り出すことはできないだろうか

 

そう方向転換をしてからは一気に筆が進みました!
これまでずーっと吹奏楽を中心に据えて仕事をしてきたわけですから、管楽器の魅力はよーく知っているつもりです。
それをどう組み合わせていくか、足していくか、引いていくか……それらを考える作業は、最初の苦悩はどこかへ飛んで行ってしまうくらい「楽しい!」でしかなかったです。


第1稿からの微調整に時間はかかりましたが…それでも突破口を見つけてから実際にアレンジを始め、仕上げ、出版までに至ったスパンとしてはかなりスピーディーに進んだのではと思っています。

 

そして最終的な仕上がりとしても、

「モリス的『愛の花』吹奏楽アレンジはこちらです!」

と自信を持ってオススメできるものになりました♪

 

冒頭でもお話しした、モリスの吹奏楽の強みの4つ目、【出版スピードではなくアレンジの“質”で勝負!

この部分は、こういった工程を重ねることで生まれてくる自信でもあります。
もちろんこれは吹奏楽譜に限ったことではなく、モリスの全ての楽譜において、少数精鋭で1曲1曲突き詰めて丁寧にアレンジをしているからこそお伝えできるポリシーでもあります。

 

また折を見て、モリスではどのような工程でアレンジを仕上げているのか、実際の譜面なども交えて、ブログにまとめてみますね!
初稿からどんどん変わっていく過程は、通常表には出さない部分なのでかなりレアな資料だと思いますよ(笑)

 

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いかがでしたでしょうか。

J-popの吹奏楽アレンジというと、曲そのものの流行り廃りの激しさもあってか、正直スピード!といったところが勝負になったりもします。

そして「とにかくいち早く楽譜が欲しい!」という需要があることはたしかな部分。


しかしモリスでは、スピード<クオリティー と考え、自分たちが本当に良いと思えるものをお届けしたいと考えています。

ですので今後もその姿勢は崩さず、とはいえできる限り早く皆様にお届けできるよう、もっともっと頑張っていきたいと思います…!

そして、よりたくさんの方に

「やっぱりモリスの楽譜っていいよね」
「モリスの楽譜なら間違いないよね」

そう思ってもらえるように、努力してまいります!

 

それでは本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

モリスカンパニー